前置き
NFTを始めてから5か月ほど経ったのですが、色々と思うところがあったので自分の考えを整理してみたいと思います。
今後何か自分でやる際には参考にしていきたいと思います。
プロジェクト探し編
プロジェクト探しが疲れる
プロジェクトが乱立しすぎている
今は様々なNFTプロジェクトが毎月ローンチされています。
それぞれ購入するためにはWLを獲得する必要がありますが、非常に時間がかかります。
成功するプロジェクトかの判断が難しい
プロジェクトが成功かどうかを判断するためにはプロジェクトの目的によって判断基準は変わると思いますが、一般的にはフロア価格で判断する人が多いと思っています。
買う前のWL倍率などの人気からある程度の推測はできると思いますが、必ずしも人気であればフロア価格が高くなるわけではないため判断が難しいです。
コミュニティ編
初心者に優しくない
どう立ち回ればよいのかわからない
ある程度経験を積むと新しいプロジェクトに参入したときの流れがわかると思います。
私の場合は『Discord加入→Whitepaperやピン留めを確認→WLの獲得方法について理解』というような流れで確認をしていますが、NFT初心者の方はそもそもDiscord初めてという人も多いためこの流れがわかりにくいと思います。
導線がわかりにくいだけでなく、そもそもどこにも書かれておらず聞かないとわからないというプロジェクトもありました。
歴が長いコミュニティは多くの情報が集まっていますが、情報が多すぎるせいでチャンネルも増えており、導線という意味合いでは非常にわかりにくい印象です。
後はユーザーの全員が自分で調べようと思うわけではなく、なんでも聞けばいいと思っている人もいます。
そうした人もいるのでなおさらわかりやすさは大事だと思います。
成熟したコミュニティに参加しにくい
これはある程度仕方ないことだと思うのですが、成熟したコミュニティほど既にホルダー同志の関係性が築かれているため後から参入した人は馴染みにくい印象です。
情報が集約されていない
情報の発信方法が色々存在しているため、最新情報を追うのが難しいです。
主に下記の5つを確認すれば情報は確認できると思いますが、全てを追っている人はホルダーの中でもコアな1-2割だけではないでしょうか。
- Webサイト
- Discordのアナウンスチャンネル
- Discordのアナウンス以外のチャンネル
- Twitterのツイート
- TwitterのAMA
サークルのようなイメージ
これは言語化しにくいのですが、数百万~数千万の金額が動くプロジェクトにしてはホワイトペーパーやロードマップの内容がどのプロジェクトも簡易なイメージでその場その場で詳細を決めている印象です。
NFTのプロジェクトに関しては専業の人ももちろんいますが、運営やモデレータの方であっても多くの人は本業があり隙間時間で対応を行っています。
そのせいかもしれませんが、アナウンスの頻度であったり情報の粒度についても会社の仕事のようなしっかりしたものではありません。
学生のサークルのようなイメージと言えばいいのでしょうか。
そのため、投資しているのだからしっかりとした運営をしてほしいと思うような人はNFTに投資するのは向いていないと思います。
海外ユーザーへの対応
各プロジェクトのDiscordサーバーには海外ユーザー向けのチャンネルが基本的に存在していますが、十分に応対できているサーバーは少ない印象です。
個人プロジェクトなどであればいいと思いますが、一定規模以上を目指すプロジェクトであれば海外ユーザーに対する対応はしっかりと行わないと投機目的のユーザーしか参入しないと思います。
どうあるべきか
こちらはあくまでも主観となってしまうのですが、もしも自分が運営側であるならば少なくとも下記のことはするべきと考えています。
私は英語は苦手なのと、やるとしても個人プロジェクトになると思うので海外ユーザーは最初から対象外にすると思います。
どこかで発信したと伝わるは全くの別物、伝えるための努力が必要
- Discordの情報はシンプルに。ピン留めに頼りすぎることはしない。
- 公式発信は必ずDiscordのアナウンスチャンネルからなど決めておき、情報が分散しないようにする。
- 新規の情報量は少なくてもいいので週次で定期的な情報発信を行い、コミュニティメンバーが気になっていることは明確にする。
- AMAなどを開催した場合は専用の要約チャンネルを作成し、後からでも情報が追いやすいようにする。
ミント編
WLの獲得に時間がかかる
過去の記事でも触れていますが、ほとんどのプロジェクトはミントするためにはWLが必要です。
このWLを獲得するための方法はいろいろあるのですが、すぐ獲得できるものではないため時間がかかります。
時間をかけたからといって必ず当たるわけでもないので注意が必要です。
WLを持っていてもミント確定ではない
ここはプロジェクトによって大きく変わるのですがWLの種類には大きくわけて2種類あります。
- WLを持っていればミント期間に確実にミントが可能
- WLを持っている人のミント可能総数がコレクション数よりも多く、WLを持っている人の中で早押しになる
前者であればいいのですが、後者の場合はせっかくWLを獲得してもミントできないことの方が多いです。
※前者の場合も確定ミント時間が1~2時間ほどしかないプロジェクトもあるため注意が必要です。
パブリックセールは基本買えない
誰でも参加可能なパブリックセールは人数が多いことと、Botを使用する人もいるため購入できる可能性は低いです。
人気のあるプロジェクトほど、パブリックセール前に完売するような設計となっているためWLの獲得は前提になってきます。
早押しのコツもあるようなのですが、残念ながら知らないためほとんど負けてしまっています。
フロア価格編
ホルダーの質
ホルダーのタイプ
ホルダーのタイプは大きくわけて3パターンあると思っていますが、この中でも投機目的の人が多いほど短期的に値動きする印象なので基本的には投資目的やガチホ勢のホルダー比率が高い方がフロア価格は安定すると考えています。
- ガチホ勢:プロジェクトのファンでありListする気のない人達
- 投資目的:長期的な目線で売買をする人達
- 投機目的:短期的な目線で売買をする人達
海外ユーザー
日本市場よりも海外市場の方が大きいため上手に海外ユーザーを取り入れることができればフロア価格が上がると思います。
しかし、海外ユーザーは投機目的の人が多い印象なので取り込み方を間違えるとフロア価格が暴落してしまう可能性が高いと考えています。
この辺は仮説でしかないため、データを使った検証をいずれ行いたいと思います。
ユーティリティ
ユーティリティが豪華なほどListせずに保持しようと思いますが、ユーティリティに適した内容というのは一律ではなくプロジェクトによって異なると思います。
大事なのはホルダーが何を期待して購入したのかということであり、需要に応える内容のユーティリティでないと実装する意味はないと思います。
例えば投機目的の人が多いのであれば、半年後に実現されるユーティリティは刺さりません。
エアドロがもらえたとしても二次流通での販売が見込めないものであれば魅力的には感じないでしょう。
難しいのがユーティリティが大したことなくてもフロア価格が上昇するコレクションもあるため、何かしらの傾向がないか今後調べていきたいと思います。
フロア価格向上施策
フロア掃除イベント
いくつかのプロジェクトでフロア価格を改善するためにフロア掃除イベントを実施されているのをみました。
結果としてはイベントに合わせてListする人が増加し、フロア価格の改善にはつながりませんでした。
フロア価格が上がらなかったとしても投機目的の人の割合が減少するのであれば施策効果としてはポジティブだと思います。
しかし、そこまでの検証を行っているプロジェクトは見たことがないため現状はフロア掃除イベントは特に意味がないと思います。
正解なんて存在しない
NFT界隈は発展途上のため、決まった正解パターンは存在していません。
施策を行っても期待した効果が得られないことはありますが、少なくとも施策を打たない限りは改善はあり得ません。
業界で過去に実施された施策だけでなく、いかに独自性のある施策を打てるかという観点も業界のトップを目指すためには必要だと思います。
大事なのは実施した施策に効果があったのかの振り返り、改善につなげていくことではないでしょうか。